人混みの波動
この世界に存在するすべてが固有の波動(振動数)をもっている、という話は聞いたことがあるかもしれません。私たちが日常生活で抱く様々な“感情”も、それに含まれています。ウキウキ・イライラ・ドキドキ・ハラハラ…その人が発している感情の波動は目に見えなくても、何となく感じるとることができるのではないでしょうか。
様々な人が入り交じる人混みは、ただ人が大勢いるだけでなく、それぞれが発している波動が入り乱れています。人混みの波動はカオス状態であり、別の言い方をすると不協和音が響いているような状態です。
私の住まいは、通りを挟んで小学校の校庭を望むことができます。晴れた日の中休みや昼休みになると、児童が校庭に繰り出して、自由に走ったりボールを追いかけたり遊具で遊んだりして歓声が溢れており、とてもポジティブなエネルギーに満ちています。人が同じように集まっている状態でも、人混みと比べて波動が整っていることが想像できるのではないでしょうか。
波動がカオスだと、状態としては乱れているために、場としてのエネルギーは決して高くありません。波動は似たような波動と引き寄せ合いますから、場の波動が低ければ、波動の低いネガティブな出来事を引き寄せることになります。
家の中も同じ
「場」という視点で考えれば、家の中も同じです。床が見えないほどモノが散乱している、整理整頓ができていない、使わなくなったモノや捨てられないモノが溢れている、といった家の中は、波動がカオスになっています。住人がいかに気持ちを高く保とうとしても、家の中の波動がカオスであれば、それがネガティブな出来事を引き寄せてきます。
家の中が必要なモノ・好きなモノだけの状態は、ひと通り目を掛けて大事にすることができますが、不要なモノが溢れている場合は、ほとんどが大事に扱われずにそのまま放置された状態になります。あなたが誰かに大事に扱われなかった時のことを考えていただきたいのですが、その時はネガティブな波動を発していると思います。まさに家の中に溢れるモノというモノから、“大事にされていない”というネガティブな波動が出まくっているわけです。
家の中にモノが溢れている状態は、それぞれのモノから固有の波動が出て、ただでさえカオスになっていることに加え、大事にされていないというネガティブな波動が追い打ちを掛けるように家の中の波動をますます下げてしまいます。そして住人は、そのネガティブな波動の影響をまともに受けることになるのです。
「居は気を映す」という言葉がありますが、私たちは自分が想像している以上に、身を置いている環境にとても大きな影響を受けています。人生を好転させていくためには、自分自身を高めることは不可欠ですが、それよりも場の波動を整えることが先決です。