誰でも過去世の情報をもっている
私たちは魂の成長のために何度も生まれ変わりますので、今回の人生(今世)のほかに、別の人生(過去世)がいくつもあります。そして、過去世で体験したことは、情報として魂に刻み込まれています。
私たちには、なぜだかわからないけれど強烈に、興味や関心をもったり、恐怖を抱いたりする対象があって、それは過去世に由来している、ということが実際にあります。
わかりやすい例でいえば、“高所恐怖症”がそれに当たるかもしれません。高所恐怖症の人のうち、なかには、幼少期に高いところに登って怖い思いをしたから恐怖症になった、というケースもあるかもしれませんが、大抵の人は、明確な根拠や理由もなく、高い場所は怖くて苦手だと感じているのではないでしょうか。
高所恐怖症は、過去世で高い場所から落ちて命を落とした経験を、情報としてもっていると言われることがあります。
「水深への恐怖」と「白い軍服」
私は幼少の頃から、背が立たない海や水深の大きいプールに対する恐怖心があります。海やプールの中に入ると、無意識のうちに身体に力が入ってしまい、そのことも影響していると思いますが、未だに泳げません。
ある時、それを何気なく両親に話したことがありました。すると両親は、私を初めてお風呂に入れようとしたところ、泣きじゃくってあまりにも抵抗するので不思議に思った、という話をしてくれました。まだ右も左もわからないような年齢なのに、そこまで抵抗を示すなんて、ちょっと説明がつきませんよね。
私には、溺死している過去世があるのだろうな、と漠然と感じていました。
一方で、白い軍服の話です。少し前までは、戦争そのものに嫌悪感があったため、戦争のドキュメンタリーや戦争にまつわる映画を観ることは避けていましたが、アマゾンプライムの会員になったこともあり、ここ数年の間で、昭和初期の第二次世界大戦をテーマにした邦画を、導かれるかのように何本か観る機会がありました。その時に、旧日本軍のなかでも、海軍の白い軍服に、自然と引き込まれている自分に気づいたのです。
「水深への恐怖」と「白い軍服」に対する答えは、その後、霊視できる知人からもたらされることになります。白い軍服を着た姿で溺死する光景が視える、と教えてくれました。過去世で旧日本海軍の航海士だった私は、海兵のように泳ぐ訓練をしていなかったため、乗船していた艦船の沈没により溺死というかたちで最期を遂げたようです。
私が今世で水深に対する恐怖心があり、身にまとったこともない旧日本海軍の軍服に親しみを感じたのは、過去世に由来していたのです。