大切な人を想う気持ちは同じ
人は魂を成長させるために、何百回何千回と転生しますので、死んで肉体はなくなっても、魂はなくなりません。でも、亡くなっているあなたの大切な人は、今、あなたのことをどう思って見ているのでしょうか。
亡くなった人の魂は、遺された人の幸せを常に願っています。あなたが大切な人を失って、しばらくは絶望したり、悲しみに打ちひしがれたりすることがあっても、それをずっと引きずったまま生きることを、亡くなった人は決して望んでいないということを、知っておいていただきたいと思います。
そのことは、あなたが逆の立場になって考えてみると、受け入れられるのではないでしょうか。
あなたにはとても大切な、愛しい人がいます。その人は、あなたが亡くなったことで、悲しみに明け暮れて、いつまで経っても前に進むことができない。もしくは、後悔が残っていて、ことあるごとに自責の念で苦しんでいる。
もし、あなたの言葉が届くとしたら、どんな言葉を掛けてあげますか?気持ちを楽にしてあげたい、私は大丈夫だから笑ってほしい、強く歩み出してほしい、きっとそう思うのではないでしょうか。
亡くなった人は、「私は大丈夫だから、そんなにふさぎこまないで」、「元気に楽しく過ごして欲しい」とあなたに語りかけています。でも、大抵の人はそれに気づかないので、苦しんだり自分を責めたりしてしまうのです。
亡き生みの母の私への想い
私の生みの母は、私を産んだ次の日に亡くなっているのですが、伏線は出産です。まさに命と引き換えに私をこの世に送り出してくれたのです。生まれた直後の話ですから、もちろん当時の私には、母が亡くなったことによる悲しみや辛さを認識することはありませんでしたが、どういう状況であれ、亡くなった人が遺した人に対する想いは同じなのです。
その母がある時、私に伝えてくれた言葉です。
「あなたが無事に産まれたことを確認してから亡くなったことは、忘れないでほしい」
「今の両親に感謝しなさい」
“私にとってあなたは大切な存在。それから、自分だけの力で生きているのではないということを、忘れずに生きてほしい”
言葉から、想いが伝わってきます。
あなたの大切な人にとって、あなたが悲しみや苦しみを乗り越えて、輝く人生を送ることこそが最大の望みであり、喜びなのです。