手放さないと受け取れない
何かを手放すと新しいものが入ってくる。では、結婚生活を手放した(離婚した)ことで私は何を手にしたのか?
それは、“自分だけの居場所と時間”です。
今回は、「新しい何かを受け入れられるスペースを作ること」についてのお話ですので、離婚の理由や経緯については、また別の機会にお話したいと思います。
私が新しく手にしたものは、“自分だけの居場所と時間”だったわけですが、人によっては新しい何かが、“今のパートナーとは別の人”というパターンもあると思います。いずれにしても、今のパートナーとの関係を手放さなければ、それを受け入れる(受け取る)ことができない、という点では同じだと思います。
思いがけない好条件!!
当時、妻と話し合って決めた離婚のタイムリミットが迫ってきて、もうそろそろ引っ越しから逆算して部屋を探さなければならないと思い始めた時のこと。
それまでと同じ生活圏で物件を探すことになったのですが、ひとまず、気になる物件があったので、それをインターネットで検索してみました。すると、その物件に空きはなかったのですが、すぐ隣の物件には空きがありました。
最初は気になる物件が空いていないことに少しガッカリしたのですが、結果的に空いていた物件の方が、私の考えている以上に条件がよかったのです。家賃はほとんど変わらないのに、オートロック、南東向き、角部屋、多収納(ウォークインクローゼットあり) といった具合です。今でも、見えない存在(守護霊)が用意してくれたとしか思えません。
内見した際に、部屋の照明が点いているのではないかと思うほど、明るかったのを覚えています。そして引っ越し後、その部屋を拠点とした生活をはじめてみると、その環境の良さを日々噛みしめて過ごす、という状況だったのです。
また、時間という点でみると、それまで私は家族のことを優先して、自分のことは後回し、もしくは我慢していました。その時はそれでいいと思っていましたし、それが自分の喜びでもあったのですが、自分の好きな時に好きなことができる状況は格別でした。
私は結婚生活に執着していました。離婚しないで何とかならないかとずっと思い悩み、苦しみながらも最終的に結婚生活を手放しました。でも、引き換えに手にしたものは、私が離婚する前に想像していたレベルを、はるかに超える良質な生活だったのです。