スピリチュアルにおいて、とても大事なテーマのひとつに、“ゆるし”があります。
言葉と感情
生きていると、実に様々なネガティブ感情と向き合うことになります。
ネガティブな感情には、とっさに湧き上がる、反射的なネガティブ感情もあれば、心の中にずっと抱え込んでいる、“お付き合いの長い”ネガティブ感情もあります。
この、心にずっと抱えたお付き合いの長いネガティブ感情を手放すことが、スピリチュアルでいう“ゆるし”です。
そしてそれは、「許しを請う」とか「誰かを許す」といった“許し”とは意味合いが異なります。
以前、普段の生活で口にする言葉の重要性について書きました。脳は主語が認識できないため、相手に対して向けている(放っている)と思っている言葉は、自分自身に向けられていると受け止めていて、さらに、その発した言葉がもつエネルギーが自分の身体に影響を及ぼすので、ポジティブな言葉をあえて選んだ方がよい、という話です。
言葉だけでなく、抱える感情にも同様にエネルギーがあります。これは実際に感じることができるので、わかりやすいと思います。ワクワクする・イライラする・モヤモヤするといった感じです。あることを思い出す度に、イライラしたりモヤモヤしたりする長いお付き合いのネガティブな感情は、できれば手放したいものです。
まずは向き合う
なかなか手放せないために、お付き合いが長くなるわけですが、長くなるのは、その感情を抱くに至った出来事のインパクトがそれだけ強くて大きいから。でも、お付き合いの長いネガティブな感情を抱えることは、スピリチュアル的には理由や意味があります。そして、それがわかると手放すキッカケをつかむことができます。でも、そのためには一度、正面からしっかりと向き合う必要があります。
手放すことは“忘れること”ではありません。忘れた状態というのは、解消した状態ではないので、似たようなことが起こると、その出来事を思い出すとともに、それに対する感情が湧き上がってきて、また嫌な気持ちになってしまいます。そのため、残ったままのネガティブな感情を忘れようとして、無理矢理なかったことにしようと思い込んだり、そのまま放置したりすることは、好ましくありません。
ネガティブな感情を抱くこと自体は、とても自然なことです。抱くことは問題ではなく、それに囚われている意味を知ることが重要です。
どうして囚われてしまうのか?そのスピリチュアル的な意味について、次回お伝えしたいと思います。