私が退職を決断するまでに、守護霊からのサインや後押しがあったエピソードをお届けします。
どんどん変わっていく
私の脱サラという方向転換に向けて、仕事をする上で取り巻く状況が次第に変化していきました。
私の担当する仕事が大きく変わったり、心から尊敬できる上司が突如として他の部署に異動してしまったり、ネガティブエネルギーを撒き散らす人をそれまではスルーできていたのになぜか居たたまれなくなってきたり、といったことが起きてきました。
会社や仕事そのものに対しての不満はなかったのですが、気がつくといつの間にか仕事に情熱をもてなくなっていたのです。ぼんやりとした違和感を抱きながらも、それでも“退職”の二文字が頭に浮かぶことはありませんでした。
そんな違和感の輪郭を鮮明にさせるようなことが起きます。退職を決意した2月の前年10月のこと。プライベートで数人と伊勢神宮に旅行をしている際、そのうちの一人から、「あなたはスピリチュアルが本来の仕事」と言われました。ちなみに、その人は視えたり聞こえたりするタイプではありません。守護霊がその人の口を通してメッセージを伝えてきたのです。
それまで自分の状況にずっと違和感がありながらも、仕事を続けていた私には、まさに人生を考え直すのに十分すぎるひと言でした。それでも、退職まで結びつけて考えることはなかったため、気持ちはスピリチュアルに向かいながらも、現実としての仕事もいい加減に取り組むわけにはいかない状況のなか、どう自分と向き合うかに苦心しました。
さらなる波状攻撃?!が…
そうこうしているうちに、11月から年末にかけてだったと記憶していますが、これまたプライベートで、翌年の3月に仕事を辞めるという人が3人も出てきました。重なる偶然に(実はこれは偶然ではなく、守護霊がもたらしたインパクトのあるサインだったのですが)、“ここにきて何かの流れが変わってきているのかもしれない”などと他人事に考えていました。そして、まだここでも退職の“た”の字も頭をよぎりません(笑)。余談ですが、私が2月に退職を申し出た後、3人のうち2人は退職を思いとどまったのです。
年が明けて2月・立春明けの土曜日のこと。数人で会食する機会があり、前出の3人のうち、退職を無事に果たした人がメンバーのひとりでした。その時に退職にまつわるエピソードを話してくれました。
「ずっと辞めたいと思っていたけど、後任が決まらないので辞めるに辞められなかった。でも、先に辞めると決めて勤務先に伝えたところ、状況が動き出し、すんなりと後任も決まり、トントン拍子に辞められることになった」
これが私にはトドメでした。私の中を稲妻が走ったような感覚でした。
「あなたもまず決めるのが先ですよ。とにかく決めれば状況は動き出します」というメッセージを直感で受け取ったのです。
前日の金曜日まで会社を辞めるという選択肢は頭の片隅にすらなかったのですが、それまで守護霊が再三働きかけてくれていたおかげもあって、ようやく気づいて手放すことができたのです。