それ、潜在意識かもしれません
私たちは普段、様々な感情を抱きます。でも、感情は何もないところから降って湧いてくるものではありません。感情は、何かの思考や出来事に反応した結果として湧き上がってきます。何かについて考えた時、あるいは何かの出来事に直面した時、それに付随して何らかの感情が湧き上がってくるのです。
理由もなく不安や恐れといった感情が湧き上がってくることもあると思いますが、それは潜在意識からきています。自分では自覚していなくても、人は1日に6万回もの考えごとをしていて、そのほとんどが潜在意識による思考だといわれています。
そうなると、“潜在意識が思考するにあたり、潜在意識の中がどんな要素で満たされているか”は、とても重要です。私たちは、知らず知らずのうちに、潜在意識に情報を送り込んでいます。潜在意識をコントロールすることは難しいですが、潜在意識に送り込む情報をコントロールすることはできます。
常識や世間体と引き換えにしているもの
ニュースや報道番組、ワイドショーなどで一度意識してみると、はっきりとわかることがあります。話題が転じる時のエネルギーの変化です。画面を見ていなくても、「次のニュースです」というアナウンサーやキャスターの声のトーンで、次のニュースが楽しい話題なのか、ネガティブな話題(事件や事故など)なのかがわかります。
楽しい話題を伝えるアナウンサーやキャスターの表情は笑顔で、トーンも上がっていますが、逆にネガティブな話題になると表情は曇り、トーンは明らかに下がっています。そして、“あ、これはちょっとイヤだな、聞きたくないな”と感じたとしても、そのままにしていたら、より詳細な情報がどんどん展開されていって、その、“イヤだな、聞きたくないな”で感じたエネルギーを潜在意識にどんどん送り込むことになります。
なかには必要な情報もあると思いますが、わざわざ知らなくてもよい情報というのはあります。社会で起こっていることを極力知っておかないといけないと思うのは、実は恐れです。事件や事故を知ったところで、ネガティブな感情が湧き上がってくるだけで、その問題を解決することはできません。それどころか、潜在意識に悲惨な映像や想像した状況を続々と送り込んでいるわけです。
世の中で起こっていることを知らないと、呆れられるとか、除け者にされるということが心配になるかもしれません。でも、そのようなことで呆れたり除け者にしたりするような人は、そもそもエネルギーの状態が高いとは思えません。ネガティブな情報は遮断した上で、逆にそのような人とも距離を置くことになるわけですから、あなたの環境は向上するだけです。
何よりも大切なのは、“あなたのエネルギーの状態”であって、一般常識という言葉や、世間の目と引き換えに、自分自身の潜在意識にネガティブを溜め込むことではありません。
自分自身の潜在意識やエネルギーに着目して、ネガティブな情報を知らず知らずのうちに浴びていないか、ちょっとした環境を見直してみる。もし、そうしたネガティブな情報に触れている時間に気づいたら、そこを楽しくなる情報で埋めるように意識すれば、あなたの人生が上向くことにつながっていきます。