気ままな参拝記

神田神社(神田明神)

雨上がりの参拝

JR御茶ノ水駅で下車。神田神社へは、改札が「聖橋口」の方が近いのですが、今回は「お茶の水橋口」から向かいました。改札を抜けて通りへ出ると、神田川に架かる橋を越えた斜向かいに、順天堂医院のビルが視界に入ってきます。私の大好きなドラマ「JIN-仁-」のロケ地になった場所です。

湯島聖堂を横目に見ながら、神田神社に到着。正式名称は神田神社ですが、“神田明神”の方が世間的には名が通っているかもしれません。江戸の総鎮守・神田明神。前から参拝したいと思っていましたが、この度、機会に恵まれました。

国道に面した鳥居から隨神門までは緩やかな登り坂になっていて、参道脇には店が軒を連ねています。総檜造りの隨神門からは、ほんのりと檜の香りが漂ってきます。門をくぐるとお囃子の音楽が流れてきて、なんだか心が踊りました。

境内には神馬も

御茶ノ水駅に着く直前に、激しいにわか雨をもたらした雨雲は、蒸し暑さを引き連れて去り、境内に爽やかさを残していました。朱塗りの本殿を囲むようにして末社が並んでいます。

狛犬は向かい合っているのが一般的ですが、こちらの狛犬は参拝者を迎え入れるように、正面を向いています。御祭神は、大国様とも言われる大己貴命(おおむなちのみこと)、恵比寿様とも言われる少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門命(たいらのまさかどのみこと)です。

本殿と末社をお参りした後、境内の文化交流館内にあるカフェで昼食を済ませてから、再び本殿へ。本殿の中をゆっくり眺めてみたかったので、正面ではなく、脇の出入口付近に立ちます。ちょうど、ご祈祷と重なったこともあり、太鼓や鈴の音を聞きながら、本殿の神聖な空気を感じることができました。

境内には、神馬の“あかりちゃん”がいて癒やされます。その存在に気がついた人は皆、足を止めて眺めたり、呼びかけたりしています。他には、頂上に石の獅子2頭が立ち、水が流れ落ちてくる獅子山があって、その一角は異質な世界観がありました。

神田神社は730年の創建とされていますが、江戸幕府が開かれた後に現在の地に遷座し、以来、江戸の庶民に親しまれていたようです。ドラマ「JIN-仁-」も江戸時代を舞台としていたことから、ドラマで描かれていたような庶民が参拝していたのだろうなと、当時に思いを馳せます。

社務所には夏越大祓式の案内が貼ってあり、今年も半年が経過することを思い起こさせられました。こうした積み重ねが次の時代へとつながっていくのだと思うと、感慨深くなります。

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