各地で花火大会がたけなわです。夏の風物詩・花火。今ではイベントのイメージが強いですが、慰霊や鎮魂を目的としてはじまった花火大会もあります。お盆の時期に開催されるのは、そのためでもあるようです。
私たち“条件”を選んでます
私たち魂は、成長のために本当に様々なことを経験したくて、何度も何度も生まれ変わってきます。取り巻く人間関係はもちろんですが、その時の魂が求める経験に必要となる、国・時代・情勢・性別などを選びます。色々な条件があることで、魂としての学びを深められて、成長することができるわけです。
でも、“前提となる条件”を記憶したまま生きるのでは、魂としての学びを深めることはできないため、この世に誕生するとともにその記憶を消します。何もかもがわからないなかで、様々な出来事を通して、沸き起こるあらゆる感情に触れることで、魂が震えるような経験が得られるのです。次はこうなって・その次はこうなる、ということがあらかじめわかっていたら、そのような状態になることはありません。
もうすぐ終戦記念日がやってきます。現代の日本は、空襲で爆弾が降ってくることもなければ、男性が一定の年齢に達すると、兵士として戦地に趣くこともありません。暗い影を落とす戦時中の日本でないと、必要な経験ができないことがあるから、あえてその時代の日本を選んだ魂がいました。
花火と慰霊鎮魂の結びつきは?
自ら選んだ条件やその理由を記憶から消して、必要な経験を積んでいるにもかかわらず、魂ではわかっていても、意識の上で、命を終える最期がどうしても受け入れられない状況になる場合があります。その意識レベルにおける絶望や後悔、怒りや悲しみなどの念(執着)が強すぎると、霊魂は天界へ戻れずにこの世に留まり続けてしまうのです。特に戦争や大規模な災害などにみられる、混乱に巻き込まれた状況では、最期が受け入れにくくなるのは、想像できるのではないでしょうか。
でもそのままでは、魂として次の経験をすることはできません。今世からしっかり卒業する必要があります。それが慰霊や鎮魂の意味するところです。
今はイベント色が強いですが、花火大会では鑑賞する人たちの陽のエネルギー(波動)が増幅していきます。その陽のエネルギーに、霊魂が感化されて浄化が進むのです。
誰しも、他の誰かの好影響を受けて、気持ちが高まったり、心が洗われたりする経験をしたことがあると思います。高いエネルギーの状態は、周りのエネルギーを引き上げるだけの影響力があります。花火大会や祭りのように、一時的に大勢の人のエネルギーが高まると、影響力も大きくなります。そしてその影響は、肉体をまとっていない霊魂に届くのです。