懐かしの雷門と仲見世
晴れ渡った6月最初の月曜日。
浅草寺最寄り駅の浅草駅構内で着物姿の女性を見かけます。「さすが浅草、粋だなぁ」などと感心していましたが、その後、浅草寺境内で大勢の着物姿の人を見かけることになろうとは、この時は思いもしませんでした。
浅草のシンボルでもある雷門の前は、写真や動画を撮る人で溢れていました。門の奥に続く仲見世も賑わいを見せています。雷門の大提灯を眺めながら、もう随分昔に、雷門から程近い仲見世の店舗へ週に1回、数カ月間にわたって納品に来ていたことを懐かしく思い返します。もう、どこのお店だったかも思い出すことはできませんが、そういった意味では、雷門と仲見世には少しだけ馴染みがあります。
境内には本堂のほかに宝蔵門や五重塔があり、お堂にあたってはいくつもあって、参拝客や観光客は皆、思い思いに巡っています。日本語以外の言語があちこちで飛び交っていて、外国人観光客の方が多かったのではないかという印象を受けました。
境内の西側の一角には色とりどりの鯉が泳ぎ回っている池が、東側の一角には緑に覆われた棚の柱からミストシャワーが降り注ぐ休憩場所があって、それぞれ“涼”を演出していました。
龍に呼ばれた?!
ご本尊の示現の話とは別に、龍に縁を感じる私としては、山号にもなっている“金龍”の由来が気になってしまいます。ご本尊の観音さまのご示現にあたり、天から金龍が舞い降りて、観音さまをお守りしたとされるのがその由来のようです。境内に金龍大権現が祀られていました。
本堂の天井の真ん中には大きな龍が描かれていて、本堂を吹き抜けていく風の心地よさもあり、ずっとその龍を見つめていると、”あぁ、この龍さんに呼ばれたのかもしれない”という感覚になってきました。
浅草寺は近代以降、庶民の盛り場・娯楽場として発達したいきさつがあるようで、庶民的な雰囲気が馴染みやすさを感じました。新型コロナウイルス感染症が終息したことで活気が戻ってきて、それが陽の波動となっているのは喜ばしいことです。各地で陽の波動が増幅していくことを願わずにはいられません。