向かう先はどこ?
普段、あなたはどんな言葉を使っていますか?
家族や友人、職場の人など、日常生活では誰かとコミュニケーションするシーンが溢れています。では、会話をしている時の言葉は、誰に対して向けられていると思いますか?
もちろん相手に対してでしょ?と思いますよね。もし仮に、“自分に向けられている”と言ったら驚きますか?
脳は、言葉を誰に向けているかの“主語”を理解できない特徴があるそうです。私たちは相手に対して伝えていると思っていますが、脳はすべて、自分のことだと認識してしまうのです。それをふまえた上で、お話したいことがあります。
言葉もエネルギー
この世に存在するすべてのものに、エネルギー(波動や周波数といっても構いません)があります。当然、言葉にもエネルギーがあります。
“言霊”は聞いたことがあるかもしれませんが、言葉にも魂がこもっていることを表しています。人は、時に言葉から力をもらい、時に言葉で力を奪われます。これは、誰がどんな雰囲気で発したかの状況もありますが、言葉そのものによるエネルギーの影響を受けているとも言えます。それだけ言葉には影響力があるのです。
ひとつ、面白い話をご紹介します。
コップの水に何かの言葉を書いた紙を貼っただけで、水の結晶の状態が変わってくるのだそうです。「感謝」とか「喜び」と書かれた紙を貼ったコップの水は、綺麗な結晶ができた一方で、相手を罵倒したり、貶めたりする時に使うような言葉を書いて貼った水の結晶は、乱れて粉々になっていたそうです。
“言葉そのもの”に、特有のエネルギーがあるので、それを口にしようが、文字に書こうが同じなのです。「ありがとう」は「ありがとう」のエネルギーが、「つらい」は「つらい」のエネルギーが、「憎らしい」は「憎らしい」のエネルギーが発せられるのです。
成人の身体の約60%は水(血液と体液)で構成されています。身体はコップのような器とも言えますが、そう考えると、その身体にどのような言葉を投げかけるかは、とても重要です。ネガティブな言葉を浴びせ続けたら、結晶が崩れて血液がドロドロしていくのは、エネルギーの視点で説明がつきます。
独り言はもちろんのこと、相手に対して向けている(放っている)と思っていた言葉も、実は自分自身に向けられていて、それが身体の状態に大きく影響を及ぼすとわかったら、健康のためにも、普段使う言葉に意識を向けられるようになるのではないでしょうか。